この本、本当におもしろかったー!
前にNHKプロフェッショナルで梅原真さんのことを観て
感銘を受け、地方でデザインに携わるものの素晴らしい手本だと思っていました。
梅原さん関連の本を読みあさっていてこの本はやっと今日買って、一気に
読み終わりました。
“豊かさとは自分のモノサシを持つこと。押しつけられて価値観でなく、自分のモノサシを持つこと、それが幸せに生きるということやと思う”
この言葉が自分に響きました。
トーキョー的な価値観で素晴らしい地方の独自性をぶち壊して“リトルトーキョー”
を造りまくってたバブルの頃からこのことを言っていた梅原さんはスゴイと思います。
自分も高校生ぐらいの頃はトーキョーでやってることがカッコいい
トーキョーのセンスが一番!と思っていた時期もありました。
しかし、それって猿真似に過ぎないしオリジナリティがない
恥ずかしい行為なんじゃないのかなって思いだしたのはデザインの仕事を
するようになってから。
トーキョーに出ようと一度も思ったことがないので反トーキョー、反主流の様な
気持ちは持ってはいました。
だからこそ、梅原真さんの姿勢に強く共感できたんだと思います。
本を読むときに心に刺さった言葉は折り目を入れる癖があるのですが
この本は折り目つけすぎて1.5倍になってしまいました 笑
それくらい素晴らしい本。
僕の地元は本当になーんもない用水路に鮎がいるような田舎の村。
でもこのなーんもないって言うのはトーキョー的な価値観からの見方。
角度を変えてみて見ると用水路に鮎がいるなんて
都会の人が聞いたらビックリすると思います。
それくらい水がキレイだということだし。
そう思うとなんて恵まれたとこで育ったんだと思えます!
この価値観こそがこれからの価値観なんだと思います。
無い物ねだりではなく、すでにある素晴らしいものに価値を見出す。
ハコモノを造ってはい終わり、ではなくわざわざそこに行かないと
体験し体感できないようなものが価値のあることになると思います。
三条市にあるキャンプ用品ブランド
Snow Peakの本社は
めちゃめちゃ山奥にあってキャンプ場も併設されているのですが、そこに
雪中(!)キャンプを体験しに台湾から人が訪れたり
へんぴな場所にある新潟市巻のワイナリー、
カーブドッチに全国から人が来たり
鶴岡のアルケッチャーのが全国紙に取り上げられたりするのは
そこに行かないと体験し体感できないことがあるからだと思います。
おめのモノサシ持てっちゃ!(新潟弁)